「活性水」を科学する(5) 「高水分牧草に『活性水』を添加してサイレージ酪酸・アンモニア発酵を抑制できる?」

以前本ブログにおいて、ある市販の「活性水」(腐植抽出液)のTMR2次発酵の抑制効果の試験結果を紹介しました。
今回は酪農家さんの協力を得て高水分の牧草をサイレージ材料として、前回と同様、メーカーの添加基準に従い「活性水」を添加した場合(「ポット試験」レベル)のサイレージの品質調査結果を報告します。

結果の概要は、冒頭の表に示したとおりです。
一般にサイレージ科学から推測されるとおり、今回のような高水分、高緩衝能の牧草材料では、抗酸化能が高いと謳っている「活性水」(「腐植抽出液」)であっても、酪酸菌の増殖は防ぐことはないようです

今回用いた「活性水」は糖類製品を含め添加量は0.1%程度であり、やはりこの程度の量で酪酸菌の増殖を抑制できることを実証するには、牧草の水分域、糖含量などサイレージ発酵に影響する要因を明示し、無添加との比較での結果を示す必要があるでしょう。

この記事を書いた人

Ishida

いろんなことに「なぜ」、「なぜ」と問いかける性分が子供の頃からあり、今も続いています。牛は私に「正直」に接してきますが、人は必ずしもそうではないため苦手です。このブログを通して、牛が農家さんに貢献してくれるとともに、牛が健康に長く生きられる術を皆さんといっしょに考えていきたいと思います。