2021年産の飼料用トウモロコシの現地調査を実施しました。

佐久農業農村支援センターの協力のもと9月15日に八千穂地区の酪農家を参集して飼料用トウモロコシの現地検討会を行いました。

先のブログで報告しました通り、標高900mに12品種(RM108から118まで)の試験圃場を設置しました。播種日は5月24日、調査日は9月15日です。

気象庁のデータから引用し当地区に調整した RM(有効積算温度)で換算したデータでは1069℃となっており、RM換算通り108日タイプの品種が黄熟前~中期(ミルクラインで確認)に達していました。

但し、同じ108日前後のタイプでも熟期が違う品種があり、糊熟期前期(糊~乳液程度)くらいのものから黄熟中期までありましたので同じ108日でも幅があるため注意が必要と感じました。

昨年と設置圃場が違う点がありましたが、昨年と比較して明らかに生育が良好でしたが、着穂高が高い品種が多く、先端不稔が多くみられました。これは絹糸抽出期の8月上中旬にまとまった降雨があったことに影響されたと推測できました。

また、良好な成育でありながらも特に寒高冷地で発生しやすい「すす紋病」の罹病が品種間差ではっきりと出ました。(RMが達していない品種もまだありますので、収量調査後に後程ブログで案内させていただきます。)

詳細な結果は、後程行う正式な収量調査後にデータ整理して改めてご報告したいと思います。

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RIRU

八千穂TMRセンターの運営管理者です。創業5周年を記念して当サイトを立ち上げました。実践を武器に通説を斜め目線から読み解き、酪農家のためになる本音トークでの情報提供を行っていきます。